コンクリート内部エックス線
透過試験

コンクリート内部をレントゲン撮影し、コンクリート内部の状況を探査します。
鉄筋や埋設配管等の内部状況を確認することは、工事による建物の損傷を最小限にすることにつながり、
建物の長寿命化やインフラ事故防止につながります。
コンクリートコア削孔時に多く用いられますが、耐震診断の際コア供試体を採取する目的や、配筋調査などにも用いられます。
注意点として、コンクリート厚300㎜までしか撮影ができません(X線透過限界)。
また、フィルムの判断は専門の知識を有する技術者によってのみ判断いたします。

電磁波レーダ法による鉄筋探査

コンクリート中に電磁波を伝搬させ、その反射源を特定することでコンクリート内部の鉄筋位置を検出することができます。
エックス線透過試験では、躯体(コンクリート)の両側からアプローチする必要がありますが、
電磁波レーダ法では片側からのアプローチで鉄筋位置の検出が可能になります。

超音波探傷試験

音(音波)は物質の境界面で反射する性質を利用して、超音波を試験体内部に伝搬させることで反射源の位置を特定し、
試験体内部のきずの有無を検査します。
主に溶接内部のきずの有無を検査することが多いですが、他にもアンカーボルトの長さの測定や、耐震診断の目的で、
溶接部の開先推定を実施いたします。

浸透探傷試験

スポンジが水を吸い上げる事象は、毛細管現象と呼ばれる液体の表面張力によるものです。
これを利用して試験面に開口したきずに試験液をしみこませ、吸い上げることできずを検出します。
適用は表面開口きずに限りますが、目視では判別できない微細なきずを検出することができます。